私たちの生活の中でテレビやCMといった場面において良く見かけるアミノ酸ですが、 アミノ酸とは一体何なのかご存知ですか?
アミノ酸とは一般的に“生体のタンパク質の構成ユニットとなるもの”とされています。
ちょっと難しく言いましたが、 簡単に表すとタンパク質を作っている一番小さな成分と言ったところでしょうか。
タンパク質は私たち人間が生きていくために必ず必要な栄養成分で、 筋肉の繊維や食べたものを消化する酵素、 またホルモンの一部や骨といった様々な部分にこのタンパク質が使われています。
そしてそれらの必要なタンパク質は必ず人間の身体の中でアミノ酸を合成することによって作られています。
つまり直接食べ物などによってタンパク質を摂取しても それがそのまま使われるということは無いのですね。
そのような場合にはタンパク質はアミノ酸に分解され、 そして必要な時にそのアミノ酸によってまたタンパク質が作られるということになります。
何やらややこしいですが、これが人間の身体のルールとなっているのです。
因みに人間の身体に含まれるタンパク質は約10万種類という膨大な数と言われています。
現在まで天然アミノ酸の数は500種類程確認されています。
その内、人間の身体においてタンパク質を構成するのに用いられものは20種類ありますが、 人間はその内の11種類を他のアミノ酸や中間代謝物から合成することが出来ます。
これらのことを非必須アミノ酸と呼んでいます。
もうお分かりだと思いますが、 実は人間は身体に必要なアミノ酸の中の全てを合成することは出来ないのです。
正確に言い表すと、人間の身体の中で必要十分な量を合成できないので、 栄養分として食事などから摂取しなければならないアミノ酸があり、 これらのことを必須アミノ酸と呼んでいます。
以上のようにアミノ酸には様々な種類が存在し、 必要なアミノ酸が足りないと身体はトラブルを起こします。
よってバランスの取れた食事が必要なのですね。