水分を保持する性質

コラーゲンは、皮膚や骨、軟骨、血管、眼、髪など、 人間の体を形成するあらゆる組織に含まれているタンパク質の一種です。

人間の体の15%はタンパク質で出来ていますが、その3割はコラーゲンで作られています。

コラーゲンには、体を維持する上で欠かせない様々な仕組みがあります。

人間が陸上にいても干からびないのは、 コラーゲンが持っている水分を保持する性質のおかげです。

コラーゲンには、もう一つ、 らせん状の構造のおかげで伸び縮みする弾力性があるという特徴があります。

体のうるおいと弾力性

体の組織が水分を失うと、様々な健康障害を引き起こし老化が進行します。

体のうるおいと弾力性を保つというこの二つの効果のおかげで、 コラーゲンの健康面での重要性に注目が集まっています。

美容医学の面では皮膚の若返りが有名ですが、それだけではなく、 抗老化医学と呼ばれるアンチエイジングを研究する医学でも、 コラーゲンの効能に注目が集まっています。

コラーゲンが、老化が原因の様々な疾病を予防して、 若々しい体を保つ上でも欠かせないということが解明されてきたからです。

加齢と共に減少

体内で生成されるコラーゲンは、加齢と共に減っていきます。

そのため、年を取ると体のあちこちでコラーゲン不足による健康障害を発症します。

高血圧や糖尿病、脳梗塞なの引き金になる動脈硬化は、 血管の壁が厚く固くなって弾力を失うのが原因で起こります。

みずみずしい血管を維持するには、コラーゲンが欠かせません。

肌の老化を防ぐ

眼の角膜や水晶体にもコラーゲンが多く含まれています。

コラーゲンが不足すると、水晶体が濁って白内障の引き金になります。

もちろん、肌の老化を防ぐ上でも、コラーゲンは欠かせません。

コラーゲンは、肌のハリ・弾力を保ち、 肌のキメの状態を良くする効果があります。

人間が最も盛んにコラーゲンを作る時期は20歳前後と言われています。

20歳を過ぎた頃から、肌はうるおいが減っていく危険を秘めているのです。

健康食品による摂取

そのまま何も対策を打たなければ、 皮膚や体の組織に含まれるコラーゲンは減少の一途をたどります。

幸い、最近ではコラーゲンを効率的に摂取できる健康食品が市販されています。

日常生活でコラーゲンを上手に摂ることで、 いつまでも若々しい体を手に入れることが可能なのです。