人体の組織を構成するコラーゲンは30種類以上あり、 繊維性コラーゲンと非繊維性コラーゲンに分けられます。
この2種類のコラーゲンは、更にⅠ型、 Ⅱ型のようにローマ数字を使って区別されます。
繊維性コラーゲンとはタンパク質の 繊維が鎖状になって分子を形成しているコラーゲンです。
線維性コラーゲンの代表はⅠ型コラーゲンで、 人体を構成するコラーゲンで最も量が多く特に骨や皮膚の 奥にある真皮と呼ばれる部分にたくさん含まれています。
Ⅰ型コラーゲンは、骨に弾力を与えたり、皮膚を丈夫にする働きをしています。
Ⅱ型コラーゲンは、主に軟骨に含まれています。
Ⅲ型コラーゲンは、Ⅰ型コラーゲンが存在する組織に多くみられ、 肌を柔軟に保つ働きがあります。
傷口が直っていく時は、最初にⅢ型コラーゲンが増殖して、 傷が直っていくとだんだんⅠ型コラーゲンが増殖します。
非繊維性コラーゲンは、繊維性コラーゲンよりずっと小さな分子でできています。
血管の内皮細胞はⅧ型コラーゲン という非繊維性コラーゲンで作られているので、 直径10μm(マイクロメートル)以下というような 細い毛細血管を丈夫に構成することができます。
このように、コラーゲンは種類によって特徴が異なるので、 コラーゲンにサポートして欲しい組織や器官に応じて コラーゲンの種類を選ぶと良いでしょう。
Ⅱ型コラーゲンは、軟骨の形成組織なので、 サプリメントやドリンクが関節を酷使するスポーツマンに愛飲されています。
Ⅱ型コラーゲンに水を加えたり熱処理を行わずに抽出した活性Ⅱ型コラーゲンは、 効果が現れやすいコラーゲンとして、健康食品に活用されています。