クロレラとは、顕微鏡でやっと見えるほどのとても小さな単細胞緑藻です。
藻というからには植物の一種です。
金魚やメダカを水槽で飼育していると、 水槽のガラス面が緑色に色づいてくることがあるでしょう。
それが藻です。
植物性プランクトンとも分類されています。
藻は水の中で育ち、増えていきます。
クロレラは20種類ほどの種が発見されています。
わたしたちは健康のために野菜を摂ることが必要だといわれています。
ほうれん草、ニンニク、セロリなど栄養価の高い野菜、つまり植物を食べることは、 人間が健康を維持するのに不可欠と考えられているのです。
クロレラの歴史を紐解いてみると、 1890年にオランダ人のバイリンクによって発見されています。
第一次世界大戦当時は、 クロレラを食糧として利用しようという研究が行なわれていました。
クロレラは高タンパク源ということで大量に培養し、 戦時下の食糧難への対策と考えられていたのでしょう。
その後、ライ病や胃潰瘍といった病人への投与で医療効果への研究が始まります。
さらに、NASAによる宇宙食、公害汚染からクロレラブームへと発展していったのです。
クロレラに含まれる有効成分には、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、 クロロフィルといった成分が含まれています。
タンパク質は人間の体の骨格を形作る基礎となります。
走ったり体操したりウェイトトレーニングをしたりする活動的な人は、 筋肉も強固になることが多いものです。
それは筋肉が動くことで形作られるからです。
もちろん、筋肉を強固にするには新たな細胞が作られなければなりません。
クロレラに含まれているタンパク質も、新たな筋肉を形作るエネルギー源のひとつとなるのです。