ミネラルの中でも、もっとも有名なのがカルシウムでしょう。
カルシウムというと、 骨格形成には欠かせないミネラルというイメージがあると思います。
確かに、血中のカルシウム濃度が低下すると、 骨粗鬆症になってしまうので、骨には欠かせません。
しかし、他にもいろんな効果を持っています。
カルシウムには、脂肪の吸収を防ぐ効果があるので、 ダイエット効果がありますし、神経の伝達機能を抑制する働きがあるので、 精神状態を安定させる効果があります。
また、現在研究が進んでいるのは、がん治療で使えるカルシウムです。
胃ガン、大腸がん、肝臓がんのがん細胞にカルシウムイオンを加えたところ、 このがん細胞に明らかな効果があったそうです。
まだ細胞レベルの話ですが、研究が進めば、 カルシウムがガンに何らかの効果があるということが解るかもしれません。
カルシウムを手軽に摂るには、やはり牛乳が一番です。
1日に必要な摂取量は600gですが、 牛乳を600cc飲めば必要量をカバーすることが出来ます。
他にも、ニシンや煮干、ひじきなどに多く含まれているので、 料理に取り入れるといいでしょう。
カルシウムが欠乏すると、骨や歯が軟化したり、成長不良を起こしたりします。
また、神経が過敏になるので、イライラしたり、怒りっぽくなったりします。
ですから、欠乏しないようにすることが大切です。
逆に、過剰に摂りすぎると、尿路結石や便秘になったり、 ミネラルの吸収を抑制してしまうことがあります。
しかし、基本的には、血液中のカルシウム濃度を一定に保つための調節機能があります。
ですから、必要以上に摂りすぎたとしても、あまり問題はありません。