ビタミンB6は、ピリドキシンとも呼ばれている水溶性のビタミンです。
他のビタミンに比べるとあまりメジャーではないビタミンですが、 タンパク質の代謝には欠かせないのがビタミンB6です。
髪の毛や皮膚などの生成に欠かせないタンパク質が体内で再合成するサポートをします。
ですから、皮膚の病気やトラブルを予防する効果がありますし、 もちろん成長にも欠かせません。
また、セロトニンやドーパミン、 アドレナリンなどの神経伝達物質の合成にも深く関わりがあります。
つまり、精神障害の予防効果もあるので、 ストレスや疲れが溜まっている人は積極的に摂取しましょう。
さらに、免疫機能の改善や回復効果もあります。
脂質の代謝を助けたり、肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐ効果もあるので、 メタボリックシンドロームの解消にも効果があります。
ビタミンB6は、にんにくやピスタチオ、鳥のむね肉などに多く含まれます。
これらの食品には、100g当たり1mg強のビタミンB6が含まれているので、 摂取の目安になるでしょう。
他にも、レバー全般、イワシやぶりなどに含まれていますが、 野菜にはほとんど含まれていません。
ビタミンB6が欠乏すると、神経系統や皮膚に障害が現れます。
寝ているときに手足がしびれたり、精神的に不安定になることもあるので、 欠乏には注意しましょう。
また、皮膚炎やニキビなども出来やすくなるので、 肌トラブルが多い方はビタミンB6が欠乏しているのかもしれません。
ビタミンB6は水溶性ビタミンですが、B6に関しては摂りすぎに注意が必要です。
1日の必要摂取量の上限は60mgとされていて、 過剰摂取すると感覚神経に障害が引き起こされることがあります。